「祥太郎」との出会いは2015年の11月でした。
私がよく行く古着屋 via bridge の常連友達の葵くんの親友が「祥太郎」です。
会う前から、葵くんや店主の野口さんから「祥太郎は本当にいい奴だ。」
「モデルとしてのポテンシャルがある」など聞いていたんだけど、会ってみたら本当にその話のまんま。
最高にいい奴でした。
でも、2015年の11月時点では、祥太郎はまだモデルの祥太郎ではなく普通の大学生。
「将来モデルになりたいんです。もう今年(当時大学3年生)中に事務所にも入って仕事始めないと、モデル人生のタイムリミットだと思っているんです。」
そう切実に語ってくれた祥太郎は、そのたった1年と半年後の2017年5月にはイタリアのモデル事務所と契約を結びました。
正直、本当に嬉しくて興奮した。
今日は「祥太郎」の紹介と、彼の生き様から私が学んだことを書きます。
誰だって悩む。悩んでいることを隠すのではなく、正直に打ち明ければ助力者は現れる。
祥太郎を紹介してくれたのは、先ほども名前が出た古着屋常連友達の葵くんです。
そもそも葵くんがなぜ私に祥太郎を紹介してくれたかというと、
「さくらこさん、ぜひ会ってほしい奴がいるんです。そいつ、モデル目指しているんですけど、モデルできるだけの素質もあるんですけど、アピール方法というか上手くやり方が掴めてないんです。さくらこさん、プレゼンしたり表現するの得意じゃないですか?あと、どうしたら良いのか話聞いてあげてください。」
といった感じの私の「プレゼンテーション力」を葵くんは察知して、祥太郎の紹介に至った。
正直なところ、モデルを目指している子は山ほどいるし、周りがどれだけ言ったって結局は本人の努力次第。
多くの人が、モデル人生という名の山登りをスタートする前の準備段階で諦めてしまう。
だけど、葵くんがこんな風に話すのなら(野口さんも褒めるし)私こそ会ってみたいと感じていました。
そしていざ喫茶店でお茶が始まったと同時に、すでに祥太郎はビジネスモードだったことに一瞬にして私の心構えができたことを覚えてる。
(あ、この子は真剣なんだ。私も真剣に誠実に向き合わなきゃ。)そんな感じです。
祥太郎は、ビジョンは明確でもその島に到達するための方法が分からずにもがいていました。
私もプロじゃないし、畑も違う業界で働いているけど、「自分を知ってもらう方法」「自分をプレゼンテーションする方法」には共通点があるので、そこをとことん話しました。
今振り返ると、3人で語ったあの一時はいい意味で重かった。それは、祥太郎が作り出した空気が「真剣」だったからだと思う。
悩んでいることを打ち明けるとき、私の場合は(どう思われるだろう)(こんな自分は恥ずかしい。知られたくない。)というつぶやきがよく出てきます。
でも、祥太郎は「本気でモデルを目指している」からこそ、恥なんてプライドは捨てて私に正面から話してくれました。
きっと、その時点で祥太郎はプロのコレクションモデルになるだけの度胸と勇気、そして腹を括れるだけの決断をしていたんだろうね。
有言実行ほど自分を追い込む術はない。誰と戦っているのか、それは紛れもなく自分。
ここからは、私がモデル「祥太郎」から学んだことを言語化して自分のために書き残しておくような感じです。
祥太郎は、努力の人。
特に日本のモデル事務所(Image modelsという藤島リラ・松岡モナ・森星etcが所属している)に入ってからは、体調管理や美容など普通のメンズでは持たない知識をつけながら「自分が商品だ」というプロ意識でめっちゃ頑張ってた。
だけど、祥太郎だって人間だもの。スランプとまでは言わないかもしれないけど、やはり停滞していた時期もあったのも事実。
で、そこからの巻き返し力が、すごいと思ったの。
正直、自分の中の甘い自分(煩悩だね)を乗り越えることは、そう簡単にはできない。
だって今までの人生、無自覚に繰り返してきた生き方(自分の煩悩)を知るということ自体が難しいじゃないですか。
この世には「慣性力」が働いている。
どんなに決意をしても気がついたらマンネリ化して元の自分に戻ってしまことは誰にでも経験があると思う。
しかし、今のモデル「祥太郎」がいるのは、そうした部分を乗り越えたから。自分と戦うことを止めずに、今の苦しさや楽よりも「未来」のビジョンに向かい続けた結果です。
私に足りないのは、そこかな。どんなにビジョンを明確に描いても、目の前の努力が面倒でやりたくないから、誰か代わりにやってくれる人を探す。
自分の人生なのに、誰かがなんとかフォローしてくれる。という努力した上で現れる「助力者」を最初からあてにして、現れたら依存するっていう流れをずっと繰り返してきた。
最初の段落で書いた通り、自分が本心から語れるだけの決意と誠実さは、本当の助力者を引き寄せるし、関わる人たちにも影響して真剣にさせることができる。
私も、今の自分の楽を選び取るのはもうやめて、未来の自分に向かって現実を見つめる時がきたのかもしれない。
モデル「祥太郎」から学んだ生き方 それは、「目指すならエベレスト」「自分の夢は永遠に見るものではなく、期限を決める」
最初から海外のコレクションモデルを目指している祥太郎は、すでにスタートの方法がそこらへんの読モ・ストリートスナップ上がりのモデルたちとは違っていたことに、今更ながら気がつきました。
時間がないんです。
とにかく、世界の市場で自分を売り込むとなるとモデルは23歳、24歳がデットラインじゃないですかね。実際に14歳からプロとして歩くモデルもいます。
日本人は多少童顔だから、少し猶予があるのかもしれませんが、若さなんてひと時のもの。
でも、そのひと時をストリートで過ごすのか、日本の紙面で過ごすのか、世界のキャットストリートで過ごすのか、トップブランドの広告で使われるのかは、タイミング次第です。
ぜひ、このブログを読んでいる若い読者の皆さんにお伝えしたのは、自分の素質に自信を持っているのならば今すぐに行動して欲しい、ということです。
生意気なこと言って、自分の人生の旬を逃さないよう、その業界のプロたちに認めてもらえるようしがみつきましょう。
人間いつ死ぬかわかりません、私自身にも言い聞かせているのですが「どんな時も、今日が未完の人生の頂(いただき)となるように選択し行動する」という言葉を残します。
さいごに
最近、時間に背中を押されていて、気がついたら(あぁ、また今日がやってきた。)と落ち込んでいたというか、自分に嫌気がさしている時に祥太郎のイタリアモデル事務所の話を聞きました。
そのおかげで、気持ちにもう一度アクセルをかけることが出来、この興奮する気持ちや奮い立ったことを残しておきたくてブログ記事にしたのです。
そう思うと、私の周りには弱っている私を奮い立たせてくれる仲間がたくさんいます。
葵くん、祥太郎ありがとう。
(二人を撮影した写真がたくさん乗っている記事がこちら)
葵くん、祥太郎ありがとう。
(二人を撮影した写真がたくさん乗っている記事がこちら)
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ということで、今後も私の友人や身近な人をシリーズを通して紹介していきます。
ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。
thanks and peace
by アートリサーチャーさくらこ
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