2016/09/17

本当に私の好きな店:川越 ブランド古着屋Via bridge(ヴィアブリッジ)

どうも、アートリサーチャーさくらこです。

本当に自分の好きなお店を紹介したい。

東京以外でも、時間をかけて行ってほしい場所。


今日は、川越にあるブランド古着屋Via bridgeをご紹介します。


 

お店に並ぶ洋服のセンスたるや、感動。そして、価格は目を疑うほど安い。

川越の竹下通り「クレアモール」本川越側の出口の路面に、川越のブランド古着屋Via bridgeはあります。

 

取り扱いブランドはコム・デ・ギャルソン、ヨウジヤマモト、メゾンマルジェラ、アンダーカバー、ツモリチサト、ミュミュウ、イッセイミヤケ、ジャンポール・ゴルetc

メンズ4割ウィメンズ6割、男女ともに楽しめるアクセサリー類も取り扱っています。




 
 

 


ブランド古着屋さんというと、古着とはいえ高いことは高い。しかし、ヴィアブリッジは超良心的価格なんです。

そして、なにより品揃えのセンスが抜群。もともと並んでいる洋服のセンスがいいので、この中から買えば「高い割にブランド重視して微妙なもの買ってしまった」っていう失敗はしません。

それにしても、「どうしてこんなに安いの?!」「なんでこんなセンスがいい古着屋が川越にあるの?!」と私が今まで気になっていたことをインタビューしてみると、(こんなお店には中々出逢えない!泣)という「幸福感」が増したので、そちらも合わせて紹介します笑

このブログを読んだら、あなたもきっとヴィアブリッジに行きたくなるはず。


 

古着屋経営スタートは16歳、バイイングセンス満点の野口さん

まずは店主のご紹介をします。





 
 お店のオーナーは文化服装学院アパレルデザイン科出身の野口さん。


うさちゃんが可愛い

同じ学年に「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」の宮前義之、「SOMARTA(ソマルタ)」の廣川玉枝、「Commuun(コミューン)」の古館都、「matohu(まとふ)」の堀畑裕之、「GUT'S DYNAMITE CABARETS(ガッツダイナマイトキャバレーズ)」のキャバレーアキなどの名が連ねているゴールデン世代です。



 
16歳から自分が好きなブランド、コム・デ・ギャルソン、ヨウジヤマモト、ジャンポール・ゴルチエなどハイブランドを扱う古着屋をスタートさせたそう。まじパンク。

その後、「洋服とはなんぞや」を学ぶために文化服装学院に通っていた時期は、学生でありながらご自分のお店は販売員を雇って続け、ご自身もバイイングし続けました。

接客の中で洋服についての知識や、ファッション史についてのお話など、知識とセンスとパンク精神(お会いすれば分る)を持ち合わせた野口さんに、私は絶対の信頼感を持っています。

その信頼感のひとつに、野口さんの「検品の厳しさ」も含まれています。

「安いには安い理由がある、古着だもん少しくらい目をつぶろう」という妥協した買い物を、この店では1度もしたことがありません。むしろ新品未使用なのに半額以下で、なんでこんなに安いの?!と嬉しいサプライズばかりです。



「良いものを安く売りたい」本物を手に取る喜びと、買う行為の喜びを提供

「安く売りたいの。良い洋服が欲しくても、若いころは高くて買えないじゃない?
だから、みんなが買える値段で売りたいっていうのがまず1番にあるのね。
安いお店って面白くない?笑
いい服が安く買えたら嬉しいじゃん。」by野口さん


私も身の丈に合った買い物をしようと思うと到底ギャルソンなんて買えません。
ですがヴィアブリッジに行くと、自分の範囲内で最高のお買いものすることが出来るんです。

その時に、その洋服の本来の高価格の理由を教えてもらうと、低価格で買えたありがたみを噛みしめ、いつかプロパーで買いたい!とブランドへの憧れを増すことができます。


野口さんのおかげで、私は以前よりも洋服や各ブランド、ファッション史に詳しくなりました。
詳しくなることで、もっとお洒落が好きになるという素敵な付加価値です。


 

お洋服は一期一会

川越のブランド古着屋via bridgeは、とにかく商品の回転率が速いです。

ツイッターでは1日のみ取り置きの受け付けもしているので、気になった商品があればコメントしてみてください。


川越の古着屋 via bridge (ヴィアブリッジ) ツイッターインスタグラム (お取り置きの連絡はツイッターへ)

オープン:1130-2000 定休日:水曜
住所:埼玉県川越市新富町1-18-8


さいごに

渋谷で何十年もお店を出していた野口さんが、次なる場所として選んだ場所が川越
 (なぜ選んだかの渋谷のファッション史については、話しが盛り上がって長くなりそうなので、の記事で書きます
  最近の川越はセンスの良い個人の小さなお店がたくさんあります。そして増え続けています。

ネットで検索して立ち寄るのではなく、練り歩いて見つけて立ち寄った店が最高だった時の、あの感動。
あなたのお気に入りを見つけに来てください。


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

thanks and peace
by アートリサーチャーさくらこ
 

2016/09/13

予想「ギャルソン・ヨウジ・イッセイ 御三家の生き残り方」と、「新しい日本のファッション文化はデザイナーが作るものではない」というはなし。




どうも、アートリサーチャーさくらこです。

9/10(土)ファッション雑誌VOGUE主催のFashionNightOut2016が開催されましたね。

ギャルソンのコレクションラインを着たファッショニスタも多く、とても感動しました。
(山地は80%ヨウジヤマモト)

さて今日は、表参道から青山を歩きながら感じた「ギャルソン・ヨウジ・イッセイ 御三家の生き残り方」と、「新しい日本のファッション文化」について考えてみます。


雇われデザイナーではなく、ブランドという舞台で主演になる海外デザイナー


海外のハイブランドでは、ブランドが主人公というよりもデザイナーが主人公のような風土があると思います。
あくまでも主導権を握っているのはデザイナーであり、ブランドの築き上げたブランド力を使ってデザイナーが自己表現しているように見えるんです、私には。

なので、デザイナーによって大きく雰囲気が変わることは承知の上だし、このようなデザイナー主体のブランド展開に顧客も慣れていて、歴史が長いブランドであればあるほど、「変化を楽しむ」という価値観が顧客にも生まれ、根付いているのではないでしょうか。


ギャルソン・ヨウジ・イッセイ 御三家の生き残り方、これからの50


それぞれのブランドがパリコレクションデビューしてから、早35年(イッセイは40年前)
この歴史、すごいですよね。

まぁそれと同時に、各デザイナーの先生方もお年を召しているわけです。

各ブランド、次なる50年のビジョンを描いているとは思いますが、私は海外ブランドとは違う「日本のブランド」としての生き残り方をイメージしています。 


イッセイミヤケ

ご存命でありながら、三宅一生さんはデザイナーのポジションを受け渡されています。
ウィメンズ、メンズそれぞれ別のデザイナーですが、イッセイワールドが崩されているとは感じたことがありません。

そこには、こんな背景がありそうです。
2014年のVOGUEのウェブサイトに、ウィメンズのデザイナー宮前さんのインタビューから、イッセイミヤケのデザイナーとしての立ち位置が書かれてましたので紹介します。

編:デザイナーに就任されて3年目ですね。

宮:「チームで服作りをしているのですが、僕は性格的に、”右向け右“、と強制的についてこさせるタイプではありません。チームをまとめようと思ったことはな いですし、いかにスタッフのおもしろいところを引き出せるか、ということを常に考えています。一方的に自分を表現すればおそらく”宮前“というカラーにな るかもしれませんが、今求められていることは、〈イッセイ ミヤケ〉です。〈イッセイ ミヤケ〉は常に新しいことをやっていかなくてはなりませんが、その際、”宮前“がじゃまになってくる気がするのです。〈宮前 義之〉というブランドであれば、自分が何をしたいのか、ということが軸になければいけませんが、今自分が置かれている環境はそうではありません。個性ある スタッフの可能性や、アイディアを研究した方が新しいものが生まれると思うのです」。


イッセイミヤケは典型的な日本の職人集団の集まりだと感じます。
外からデザイナーを招くのではなく、ファミリーの中で育てて頭にする感じ、職人ですよね。

宮前さんの場合、自己表現のためのデザイナーではなく、イッセイミヤケのビジョンをデザインを通して体現する職人。
これは日本人にはとても合っている考え方で、本当に素晴らしいロールモデル企業だと感じます。



ヨウジヤマモト

さて、こちらもまた、日本伝統の形でデザイナー交代をして頂きたいブランドです。

私がよく行く川越の古着屋VIA BRIDGEの野口さんが、よく言うんです。

ヨウジヤマモトは、落語家とか歌舞伎みたいに襲名制にして欲しいよね。
「2代目山本耀司でございます。」みたいな。

それが1番しっくりくる。ファンも納得するんじゃない?

確かに、そうかも。ヨウジヤマモトは、耀司パパの生き様がありありと表現されたブランドだと思うんです。
だから、ヨウジヤマモトのデザイナーは永遠に「山本耀司」という人であって欲しい。



コム・デ・ギャルソン

ここで御三家のブランドで働くそれぞれの社員が、自ブランドのデザイナーを何と呼んでいるのか紹介します。

イッセイミヤケは、三宅先生。
ヨウジヤマモトは、デザイナーの山本。

そしてコム・デ・ギャルソンは、川久保社長。

川久保玲は、デザイナーとしてもビジネスウーマンとしても、強く強く生きている女性です。ココ・シャネルと同じ時代に生きていたら、ふたりは良き友人になっていたかも。

社長の下には、ジュンヤさんやガンリュウさん、二宮さんとたおさんもいますし、もう沢山ギャルソンの血を巡らせているスタッフが居ます。

しかし、正直なところ川久保玲じゃない人がデザインするコレクションラインは、想像がつきません。

誰がなにをやったとしても、「川久保とは違う」と言われてしまうのではないでしょうか。

もはや、ギャルソンこそ海外ブランドのように、外部からデザイナーを招いて、コムデギャルソンという舞台で好きにデザイナーに演じさせる。
どんな大御所のデザイナーが立っても、それに相応しいブランドの土台を築き上げているのではないでしょうか。



新しい日本のファッション文化を作るのはデザイナーではなく君


この御三家を追いかけるように、日本には世界を舞台に展開しているデザイナーが多くいます。
アンダーカバーのジョニオさん、アンリアレイジの 森永さん、ヒールレスシューズで有名な舘鼻さん。

でも、日本のファッション文化は、すでにデザイナー発信ではないと思う。
ファッションを楽しむ君、ファッションを楽しむ私たちが、これからの日本のファッション文化を創りだす。

ネオストリートの、しょしぽよ。



そして、今回のFNOで1番気になった人がこちらの、ぶんたクン。


清水文太-Buntaさん(@bunta.r)が投稿した写真 -


清水文太-Buntaさん(@bunta.r)が投稿した写真 -



彼は、何度もすれ違ったけど、何度見ても素敵だったの。

バラを持った彼とすれ違ったときは、思わず「バラ似合ってる!!」って声かけちゃったくらい。

 流行の最先端は、ランウェイじゃなくてストリート。
いつだって、ファッションを楽しんだ人たちは輝いてるし!



さいごに

今回のFNOに行って、なぜ自分がファッションが好きなのか新しい発見があった。

それは、ファッションはエネルギー源であり、ファッションは人と人を繋いでくれるツール、国と国を繋いでくれるツール。

これからも自分なりにファッションから色んなことを吸収していきたい。


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

thanks and peace
by アートリサーチャーさくらこ
 

2016/09/09

「”君がつくるべきもの”をつくれるようになるために」そして「”君がつくり上げるもの”を世界に知ってもらうために」

どうも、アートリサーチャーさくらこです。

本業が繁忙期&新卒2年目ブルーが重なり
ブログ記事を書く気力を秋まで投げていたのですが(言い訳)


「書き続けよう!」と思っても、何かエネルギーが湧かない…
自分の伝えたい内容と、ブログ読者が求めている内容が違うんじゃないか…


そんな気持ちを一新するために、読んだ本がこちら。
『クリエイティブの授業』『クリエイティブをシェア』







 

■創作意欲に萎えている方、何かしたいけど何から手を付けていいか分らない方は、『クリエイティブの授業』がおすすめ


■やりたいことをやってはいるけど、どうやって自分を発信しようか悩んでいる方、もっとみんなに自分を知ってもらいたい方は、『クリエイティブをシェア』がおすすめ

今回は「創り出す→発信する→知ってもらう」までの最低限のポイントを紹介します。


 

準備運動:自分の情報源を確認する→知識を広げてみる


皆さん、毎日チェックしているサイトがあるかと思います。

たとえば、Fashionsnap.com、instagram、twitter
私もブログネタをネットサーフィンで探していたのですが、大手のサイトに頼っているとどうしても情報が偏ってしまうんです。

偏ってしまうというのは、世間と同じ目線のものしか見つけられないということ。
自分の引き出しにはいつも似た情報しかない。どの引き出しを開けてもつまらない。
なんだったら、みんなと同じ情報しか知らない。

それに気が付いたら、まずは知識を広げてみる=大量のインプットをしてみる

得意分野があることはとても素晴らしい自分の価値になります。

共感しあえる一部の人とは楽しく話せるのですが、多くの方に何かを伝えたいとき(その分野を知らない方・違う世代)、知識の引き出しを増やしておかなければ、そこで生み出される創造には限界が生じてしまいます。

 

ステップ1:創り出す→バレない様にマネること。とにかくマネる。 


『オリジナルなんて存在しない』と、クリエイティブを極めた巨匠たちほど口にします。 

始めはその意味が分からなかったのですが、、、

自分が何かをスタートするとき、参考になりそうなものを探していませんか?

これこそが、最初のステップ。

以下抜粋してみます。

アーティストのように世界を観よう


アーティストはよくこんな質問をされる。
「どこからアイディアがわいてくるんですか?」
正直なアーティストはこう答える。
「そりゃ、盗むのさ」
アーティストは世界をどう観ているだろう?

まず、盗む価値のある物を探す。探したら、また別のものを探す。

たったそれだけなんだ。

こんなふうに世界を観ていると、何が「よい」もので、何が「悪い」ものかなんて、どうでもよくなってくる。目の前にあるのは、「盗む価値のある」ものと、「盗む価値のない」ものだけなんだから。

盗めるものは、そこらじゅうに転がっている。今日、盗むものが見つからなくても、明日、1ヶ月後、1年後に見つかるかもしれない。

「僕がじっくり鑑賞するのは、盗めるところがある作品だけだね」
byデイビッド・ボーイ


ステップ2:発信する→成果だけでなくプロセスを見せる


現在のようにSNSが一般的でなかった時代には「裏方」的な一面を見せることは、あまり良いことではありませんでした。
それはクリエイター側の考えであって、消費者はみんな舞台裏が大好きです。

映画のNG集が面白いように、最近はお料理のプロセス動画やネイルのプロセス動画を早送りして「魅せる」手法が流行っています。

私が好きな陶芸家のインスタアカウント
陶芸のプロセス+自然風景の移り変わりが美しいです、このダブルパンチ最高。

JON ALMEDA



JON ALMEDAさん(@almedapottery)が投稿した動画 -



 

ステップ3:知ってもらう→続けよう、ひたすら続けよう。


あなたが積み重ねたものは、それがブログでもインスタグラムでもツイッターでも、それこそがポートフォリオです。

だれかすごい人が、あなたの作品や商品を見たときに、1つよりも100ある方がより伝わります。

とか紹介しつつ、自分が一番できませんけどね。

 

さいごに


ブログを続けるには、楽しい!と思う気持ちと、記事を書く時間を確保する計画性と、根性が必要だと思っています。


無名なんだから、やりたいようにやればいい。
お金を貰っているわけじゃないんだから、まずはくだらない内容でも、書き続けようと、しんみり考えています。


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

thanks and peace
by アートリサーチャーさくらこ