2017/11/22

なぜミレニアル世代はまとめ買いをしない「ギリギリ」生活をするのか


どうも、アートリサーチャーさくらこです。

このブログは、日本のアート・日本のファッション・ミレニアル世代の生き方を考察するものです。

男子の皆さんに質問です。
マヨネーズを買う時、値段よりもサイズ感を意識してませんか?
「コスパ良くても、こんな量は使えねぇ。」って考えてませんか。

女子の皆さんに質問です。
ポリッシュネイルを買う時に、容量を意識してませんか?
「色は可愛いけど、使いきれるかな?」って考えませんか。

例えば、野菜を買うにしてもレタス1玉の方が安いのはわかっているけれど、食べきりサイズの袋に入っているカットレタスを買う。

消費期限が決まっているものに対しては、特に「使いきれるか問題」を
意識するのは当たり前なのですが!

実は、ミレニアル世代だからこそ「ギリギリ」生活を選んでしまっている原因があるんです。

今日は、私たちの当たり前の生き方をマーケティング視点で解説するので、読みながら「うわ!やばい!確かに!」と膝を打ちまくりです。
もちろん、ファッションにも関連しているので、今の世の中にあったビジネスの仕方が発見できます。


ミレニアルは「使い切ることがプレッシャー」世代


冒頭に聞いた質問につながるのですが、私たちは消費系のものを買う時に、「使いきれるかどうか」を、気にしています。
言い換えれば、使い切らなければいけないという事実にプレッシャーを感じているのです。

例えば、定期便で届く水。あまりにも在庫を抱えてしまうと、置いておくだけで場所を取るのでストレスを感じます。
消費期限が無いに等しい水だけど、「もう次の水が来た!飲まなきゃ!」って
いつも焦るんです。

なぜこんなにも、プレッシャーやストレスを感じるのか。
それは、「自分のペースを乱されている」からです。


ミレニアルは「コンビニが冷蔵庫」世代


自分のペースを乱されることに違和感を感じてしまうのは、私たちが「わがまま」だからではありません。

それは、子供の頃から「コンビニ」が当たり前だったからです。
買いたい時に買うことができるという思考・習慣が身についてしまっています。

家から徒歩10分にコンビニがあるのは当たり前になりつつある世の中なのに、ちょっと遠いスーパーに、コスパがいいからって買い溜めしにいく。
でも、その日の気分が冷蔵庫にないご飯だったら、買って食べちゃう。
その結果、食材を腐らせてしまった。そんな経験ありませんか。


買い溜めしないのではありません。
買い溜めしても「今日食べたいもの」を優先してしまう傾向があります。

実は「今」という感情を優先してしまうことさえも、ミレニアル世代の特徴だと言われたら皆さんどう思いますか。


ミレニアルは「なう」世代

私たちが今という感覚を色濃く生きるきっかけになった原因の一つが「Twitter」でしょう。
中学生、高校生からツイッターで「〇〇なう」と今している行動をつぶやき続け、「今」を報告する方法を文字から動画へと移動させた「instagramのストーリーズ」

気付かないうちに、他人と今を共有することに慣れていたり、今したいことを意識していたには、そうなる理由があったということです。

では、このミレニアル世代を相手にビジネスをするときに、何を意識すれば良いのか。
それは、「使いきれる」「ちょうど良さ」「ハイセンス」この3つがポイントになると思います。



必ず買うお客様の人数だけ生産するニューウェーブなファストファッションブランド「foufou(フーフー)」


WWDEC専売のようだが、実店舗を出すことは考えている?

デザイナー高坂:
「現在もノーウェア ストア(No Where Storeという、定期開催の実店舗を出しています。文字通りどこにもない店というコンセプトで、事前に予約した人だけに住所を送って来店してもらうという仕組みになっています。ネットは誰にでも開かれているから、リアルではあえて一部の人に絞ってやってみたら面白いんじゃないかな、というアイデアです。いずれは店員がいない常設店とかも出してみたいですね。」


WWDの記事を読んでいて、この考えこそミレニアル世代のデザイナー高坂マールだからこそ出てくるアイディアだと感じました。

ビジネスの仕方が「使いきれる」言い換えれば、無駄を出さない仕事の仕方です。

これはいわゆるダイレクトマーケティングの手法と同じです。
売れるものかどうか市場調査(マーケティング)をしてから製品を作るとは違い、とりあえず先に物を作って広告打ってレスポンスが大きかったら大量生産に入ろうというスタイルです。

当たればいいし、レスポンスが無ければ作らずに終える。
フーフーも、まずは1点の型を作り受注に入った分だけを生産しています。

無駄を出さないからこそ安く販売できるので、お客様もブランドも嬉しい時代にあった進化系オートクチュールです。

 さいごに

前回の記事で紹介した和ろうそくHAZEの戸田さんは、無駄なものを持っていません。とっても身軽に生きています。
ミニマリストのように0に近いわけではなく、本当に厳選されたものに囲まれた生活。

物の選択肢が多いからこそ、いつでも買えてしまえるからこそ、お金を使う「理由」が明確でないものには手を出せない世代。

私たちミレニアル世代は、まさに量より質、コスパよりストーリーを重視する世代かもしれませんね。

最近リアルファーがどうやって作られるか知りたくて動画を見ました。

情報社会なのに、このバックストーリーを知らずに買い物していた自分が恥ずかしい。

リアルファーを買うか買わないかは個人の自由ですが、どうやって生産されているか調べることはできます。
事実を知った上で、買うか買わないか行動できると良いかなと思います。

ステラ・マッカートニーがレザーを使用しない理由

https://www.mylohas.net/2015/06/047239stella.html


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

 peace


by アートリサーチャーさくらこ

2017/11/03

表参道の美容師、川越の和ろうそく作家、代官山の古着屋、ギャルソン好きのサラリーマン ファッションも生き方も自分以上のレベルの人と付き合い続けるには、勇気が必要




どうも、アートリサーチャーさくらこです。

このブログは、日本のアート・日本のファッション・ミレニアル世代の生き方を考察するものです。


19921016日、何の日でしょうか。
そうです、私の誕生日です。25歳になりました。

そして25歳になって思うのです、「25歳になったからとか関係なかった」(笑)
誕生日の10月までの10ヶ月、私は自分自身に魔法をかけていたんだと思います。

成長して25歳を迎えたい。その一心で2017年から結構な心境的変化を伴いながら過ごしてきました。


今日は、私がどんな変化があったのか、誰に影響を受けたのかを書きながら紹介します。


1:魂レベルで仕事をする美容師 UMiTOSナツキさん
2:魂に素直に、本心で生きる和ろうそく作家 HAZE戸田さん
3:生きてる限りレベルアップする古着屋 鶯underground viabridge)野口さん
4:サラリーマンとして優秀だったファッションモンスター 山地



1:魂レベルで仕事をする美容師 UMiTOSナツキさん

ナツキさんは、過去記事でもインスタでも紹介していますが、青山にある美容室UMiTOSのスタイリストです。

ナツさんは、美容師という仕事を突きつめています。いつも新しいものを求めている人です。しかしそれは、外側的な技術力だけでなく心の鍛錬が伴っていたんだと知ると、さらにナツさんの作品に感動するのです。


ナツさんの作品のカットモデルをするときは、私はナツさんの意識レベルにチャンネルを合わせて、ナツさんの青写真を一緒に見ようとしています。

普通、専門分野が違う二人が共通認識で仕事をするのって本当に難しく時間がかかります。それが、ナツさんとは心と心で通じ合う波長で、何でもスンッて気持ちが通い合うんです。


私はナツさんと話すことによって、毎回心が洗われます。その純粋さと探究心に私も照らされる。

私がナツさんから影響を受けたこと:探究心と振り返ることの大切さ



2:魂に素直に本心で生きる和ろうそく作家 HAZE戸田さん

さて、こちら都心から40分 小江戸川越で和ろうそくのお店を構えているHAZEの戸田さん

お店の紹介は過去記事に書いてますが、和ろうそく創作家としての戸田さんの紹介は初めてですね!


昨年の10月に参加したインスタレーション「櫨ル」の時に受付にいた戸田さんに私は引き込まれました。その瞳はとても印象的で、一瞬のうちに「この人誰だ・・・」と思って。

それからしばらくして年末にお香の香りを嗅ぎ分けるイベントに参加し、戸田さんがお店の人だったと認識しました。

今年になって、私は仕事や何かに理由をつけて、何度もHAZEに足を運びました(笑)多分、引き寄せられていたと思う。


戸田さんがどういう人かと申しますと、羨ましいほどに自分の本心に素直に生きている方です。
話せば話すほど、自分の優柔不断さを見つめることになるというか、「私って実はこんなにも曖昧な人間だったのか・・・」と思いました。

戸田さんには曖昧さが通じません。私の見えない私の内側を感じ取っているようで、戸田さんと話すとき私は精神的丸裸になって話します。

飾り立てることもなくありのままの私という人間を、戸田さんを通して見つめることになりました。


私が戸田さんから影響を受けたこと、飾らない生き様の魂の美しさ、本心を尋ね続けること。


3:生きてる限りレベルアップする古着屋 
  鶯underground viabridge)野口さん

川越の古着屋viabridgeから、渋谷の古着屋 鶯 undergroundへと進化させた、オーナーの野口さん。

「渋谷鶯谷という場所は、質の高い店が集まっている!」という私に
「呼べる店しかやっていけないのだろうね。」と答えた野口さん。

「人が来なければ成り立たないエリア」だからこそ、存在するお店の質が高いのは当たり前だったと。いやはや、納得。

それに、そんな場所に行きつけのお店があることがすごく嬉しい。

そもそも野口さんは優しい人で、情が深い。人情に厚い人です。

ファッションにおける専門的な知識力もさながら、奥ゆかしさのある接客。人に合わせた、いい距離感の作り方とか見ていると、こんなエキスパートの商売の回し方を2年半見せてもらったことが、本当にありがたいことだったと思います。

店を構える人としてのビジンスセンスと、自分にファンをつける人間力。

私は「野口さんみたいな経営者になりたい」と思っていて、自分は畑違いかもしれないけど、そのやり方に憧れるのです。

最近、インスタグラムの更新に割く時間が圧倒的に減りました。
どうも、現実の生活とインスタの世界に最近差が出ちゃって。

ファッション偏差値上げるために、早くお店に行きたいところです。

私が野口さんから影響受けたこと、自分のやりたいことは自分にしか出来ないし、責任持つのも自分だけ。有言不実行はカッコ悪いけど、不言実行よりも有言実行はカッコいい。


4:サラリーマンとして優秀だった
  ファッションモンスター 山地

人生そのものが叩き上げの山地ですが、仕事においても下から上にのし上がる。着実に実力をつけていた姿に、尊敬しました。

「なんで山地はそんな風に仕事頑張れるん?」と聞いた私に
「そんなの当たり前だよ。ヤンキー時代はずっと頭だったから、向上心があるだけ(笑)」っていう答え。

まぁ、元々の地の強さみたいな所もあるかも知れませんが、よく聞くと努力の積み重ねでした。

「仕事時間に影響が出るようなメール処理と、1日の計画は出勤時間より早く出社して綺麗に終わらせる。仕事時間に無駄なく仕事するための基本だわ。」

「全体朝礼の時は、みんなにも問題の施策案がないかを聞く。いつまでも上から指示されてたら現場のみんなは受け身になるから。」

「組織の体質理解している?実力主義なのか、年功序列なのか。」


今まで、やれファッションがどうだこうだの話が会話の8割でしたが、最近はもっぱら仕事の相談が多いです。

組織の中で仕事をする上での心構え、山地の部下ならやりがい感じるだろうなって思いました(笑)

山地から影響を受けたこと、自然に身につく仕事なんてない。中途半端だから愚痴が出る。実力の差は努力の差。



さいごに

ファッションも生き方も、自分以上のレベルの人と仕事をするには勇気が必要です。

みんな生きてきた中で、それなりの知恵をつけています。似たようなレベル、似たような仲間の中だと、大して苦しい経験なんてしませんが、レベルが高い人と仕事をすると、必ず自分の実力が全く通用しない瞬間があります。


今の私がそうなんです。今まで培ってきたことが全く通用しない部署で、何をやるにしても経験不足を痛感する。

「何が分からないか分からない。分からない事があるのかないのか分からない。」

ここまでくると一人で克服できない。

だから、周りの憧れる人から、たくさん自分に良い影響を与える!
外も中も伴って常に成長し続ける自分を目指します。

25歳のテーマは、自律と本心で生きることです。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

 peace

by アートリサーチャーさくらこ