2016/11/23

11年ぶりに映画「NANA」を観た感想:【自立と依存は紙一重】20歳のナナ「立て ば芍薬、座れば牡丹、歌う姿は百合の花」



どうも、アートリサーチャーさくらこです。


ということで、11年前を振り返りながら今日は【恋愛】について書いてみます。
(アートをdigるブログですが、2年目は恋愛についても語ることを解禁しますw)

 

友達の親の保護下で観た映画「NANA」

わたしにとって、映画「NANA」はちょっと思い出話しがある映画です。
公開時は中学校1年生。

クラスの友達から漫画を借りてみんなで見に行こうね!と楽しみにしてたけど、子どもだけで映画館に遊びに行くことを親に反対されました。

反抗したけど親を騙して子どもだけで行くことは出来ず…親同士が電話してて誰が付き添いで行くのかミーテイングして友人のお母さんの同伴付きで行くことに笑

行くまでにすったもんだしたけど、映画は「ハチ自分勝手やな」「幸子ウザッ!」ていう感想だったと思う。でも、ナナのライブ映像の音が映画館の迫力でドンドン胸に打ってきたのは覚えているかな。

中学生のわたしが「NANA」にハマったのはその時だけで、矢沢先生のファンというわけでもなかったので、漫画を読み進めることもありませんでした。
私の中の「NANA」は13歳・14歳で終了していたのかな。

それがふと、11年ぶりに24歳になって観てみると、自分の予想を上回る感動が味わえてびっくりしました。


18歳で恋愛よりもプライドを選んだナナ

 久しぶりに観て、2人が20歳って設定にびっくりした笑

そう思ったときに、ハチは彼氏いのちだし自分の人生よりも彼氏のために時間使う自分が好きみたいな思考が「あぁ、私みたいだな。(苦笑)」って思いました。



2人の生い立ちは全く違うから、年齢でふたりの性格や生き方を比べることは出来ないんだけど、ナナは明らかにハチよりも大人っぽいじゃん。

誰のために(蓮のために)歌ってきたわけじゃない、自分のために歌ってきた。というセリフは歌で食っていく覚悟と、愛した人のための人生ではなく、まずは自分の人生を生きようとしているように思えた。

それが、REIRAの歌で始まる蓮の旅立ちの回想シーンで、自分から電車飛び降りて涙流しまくるナナを見て(自分のために歌ってきたって言うけど、本当はひとりよりもふたりがいい。ふたりでいる幸せも発見出来たのに、またナナがひとりになっちゃう。こんなに好きなのに、ついて行かない。離れなきゃいけない。まじ切なすぎ!)とか色々考えたら、私まで声に出して泣いちゃってました。

これは11年前には感じてなかった感情。

本気で好きになって別れも経験して、自分の人生を歩むための決断をいくつかしてきた今だから涙がでた。

でもREIRAの歌詞は 
「例えば誰かのためじゃなく、あなたのために歌いたい。この歌を」
て歌ってて、その歌詞でナナも泣いてるやん!って、もう愛しすぎて、二度泣けます。

漫画のキャラクターとして、ナナは本当にかっこいい女性、可愛らしい女性であることを知りました。

 立てば芍薬、座れば牡丹、歌う姿は百合の花 

テーブルの上をステージに、携帯をマイクに、月明かりをスポットライトにして歌うナナが1番好き。


 

自立と依存は紙一重

さて、どんなに辛い別れを経験しても、多くの人がまた恋をします。

その最後の恋をするときっていうのは、(いわゆる結婚だけれども)今までと何が違うんだろう。

私はこの歳になって、自分の根底には「寂しい」「愛してほしい」というつぶやきがあったことを発見しました。

今までの私は、自分だけを見てくれる存在(彼氏っていう存在)に心が快感を覚えていたみたい。
自分の寂しさを埋めるために、誰かと付き合っていたなんて事実認めたくないけど、そうだと思う。

私は長女だし、恋人に対しても実は優位に関わっていて、相手を依存させてしまっていたのね。

本当はその人が自立するように支えになりたかったのに、いつの間にか「お世話する私」に酔いしれてた。(それがハチと一緒。)

でもそれが、頼られてて必要とされている!って錯覚だったみたいです。


自分の人生歩みたいと思っていながらも、ハチのように彼氏のために時間を使うことが自分の人生の喜びだって思っちゃう時期あるよね。


だから、わたしは自分の母親をすごく尊敬しているし、両親がうらやましい。

30歳までファッション業界でバリバリ働いていた母が、結婚と同時に父親の作家活動を支えるパートナーになって、2人で芸術活動を通してキラキラと生きている姿が本当にうらやましい。

自立しているけど、足りないところを補うふたりは、ほんとうに約束の出逢い・約束のご縁だったんだと感じる。


そんな両親を見てきたから、「パートナーを支える女性」に憧れて、色々恋愛したけれども(笑)
支える前にまずは自分が自立しなければと、24歳のわたしは思うわけです。


さいごに


私の尊敬する人が言ってくれた言葉を最後に書いておくね。

「自分の寂しさは自分で越えなければ、誰かに幸せを分け与えることは出来ないんだよ。
自分の寂しさを何かで補っているうちは、本当の寂しさ・世界の痛みには気が付けない。
孤独を自分で乗り越えなさい。」

恋愛を一旦横に置いて、まずは自分自身をもっと知りたい。

自分のダメなところも、弱い部分、今まですぐ誰かに甘えて逃げてきた部分、それを1人だったらどんな風に乗り越えていくのか知りたい。

新しい私になるには、今までの古いやり方は捨てなければ。

24歳のテーマ・合言葉は、「古い革袋は捨てよう。」です。


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

 peace
by アートリサーチャーさくらこ 



2016/11/17

ブログを始めて1年 私も空気を読むことを覚えてしまった八方美人ブロガー




どうも、アートリサーチャーさくらこです。
 
20151029日からブログを書き始め、気が付いたら1

若い子や地方住みの子にも、東京のアートシーンを掘り起こして届けてあげたい!
なんだったら、東京に住んでいる人が知らないような情報を届けたい!と思って始めたこのブログ。

…しかし、文化服装学園に行ってからというもの、専門的にファッションやアートを学んでいない自分の立ち位置って何だろうって少し悩んでいました。

私も空気を読むことを覚えてしまった「八方美人ブロガー」になりかけていたこの頃(失笑)

今日は様々な角度から「貫くことのむずかしさ」について考えたいと思います。


その1:「繋がるね~」 繋がりホイホイの成れの果て

対面して会うより、SNSで顔見知りになり趣味嗜好を知った上で、直接出会う。という流れが一般的になってきたのはここ数年ですかね。


東京という街は人口が多い割にSNSの影響でコミュニティーが狭く、まるで田舎の中学校のようです。

紹介した友人同士が、実は別の人とも繋がっていた。という事実は、特別なものではなく、それを一つのご縁として自分はどのように立ち振る舞うかが大切だと感じます。

八方美人ブロガーになりかけた私は(この友達は〇〇さんと繋がっている。だから、あんまりショップについて過激なこと言えないな。)と、自分が直接つながっていない「見えない段階」で、相手の顔色をうかがってしまいました。

「繋がりホイホイの成れの果て」とは、周りの人との関わりにとらわれ過ぎて、本来の目的から外れてしまうこと。


「繋がっている」という事実に浮かれてしまって、そこから先その人とどんなクリエイティブを生み出しあうのか、この繋がりはもっと深めた方がいいのか考えることを忘れて、「繋がりを広める」という目的にすり替わっている人が多いように思います。

「繋がり」は一つのきっかけです。内定通知みたいなもんです。とにかく多くの企業から内定をもらうことを目的にしても疲労困憊するだけですから。
この先10年、どんな仕事をやりたいか見据えて就活してください。

「繋がり」はきっかけ。周りの目に振り回されず、繋がったご縁に浮かれず、自分の目的を果たすべし。


その2:過去に憧れを持ちすぎると、いつまでたっても自立できない 

2016秋冬のトレンドは「アムラー」なんて言ってますけど、ここ数年の「90年代リバイバル」ブーム
なぜ90年代が流行っているのかは、この記事に分りやすくまとめているので見てください。

なぜ90年代ブームがキテるのか、これを読んだら納得しちゃう


ここで考え直したいことがあります。

それは「あの時代はすごかったよね。それに比べて今はつまらない。」という過去を称賛し、今を否定する流れです。


特に私自身陥ってしまったのは、最近の東京コレクションを見ていた時期。

90年代~00年代の東コレの参加ブランドは、今では豪華!と驚くほどの新旧入り混じる見ごたえ抜群のブランドリスト
どうしたって、今と比べたくなっちゃうんですよねw

だけど業界部外者の私があーだこーだ批評したって、現状が変わるわけではないという事を学びました。

それにただ批判するだけでは、何も生まれないということを忘れていた訳です。

過去の先輩たちが作ってきた功績に憧れや尊敬することは良いことなんだけど、そこから「何を盗むのか」、自分たちの世代はどうなっていきたいか、という自立心を忘れていましたね。
 
私達は未来に向かって生きてます。結果未詳の未来は、今の自分達がクリエイトする。

川越の古着屋via bridgeの店主 野口さんは、「ネットとかSNSを活用して有名になることが叩かれる時もあるけど、今はそういう時代なんだよ。」と時代の変化をきちんと受け止めていました。

今を批判せず、過去の先輩たちに甘えず、自立して未来創造するべし。


その3:自分の変化に一番疎いのは自分、何度でも後智慧しよう


この1年を振り返った時、何回か(まじブログ書けない)と更新放置したことがありました。

書いてみた記事が本当にみんなに伝えたいこととズレている。

その違和感は、書き始めには感じません。
でもだんだんキーボードを打つスピードが遅くなり無理やりまとめて読み返した時、今私が伝えたいものはコレじゃないと後から思うのです。


他人の変化には敏感な私ですが、自分の変化には鈍い。


鈍いというか、自分の変化を認められないプライドがあるのかもしれません。

そのプライドを知ったなら、自分が知っている自分という重たい鎧は脱いで、新しい私として生きる。

ただ脱いだ鎧は脱ぎっぱなしではダメ。

お洋服を大切にハンガーにかける様に、自分の鎧もハンガーにかけてチェックする。

後智慧とは、きちんと振り返り把握すること。

新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。『マタイによる福音書9:17』

私の尊敬する様々な人が、今年になってこの聖句を用いることが多いんです。
2000年前に語ったイエスの言葉が2016年になってリバイバルされています。トレンド聖句です。

先ほどの自分が知っている自分という鎧は古い価値観や固定概念のこと。

ここでいう革袋というのも、そのことです。

いつまでも、古い革袋の中に新しいワインを注いでいては美味しくなりません。

新しいワインは、新しい革袋へ。

合言葉は、古い革袋は捨てよう!です。


さいごに


今日はここまでとしますが、今後は追記制度を導入しようと思います。

読み返してみて、物足りない時は補足。

伝えたいことを文章にするって本当難しい。

今日も72パーセントくらいしかアウトプット出来なかったですが、今までに比べたら書き表せた方です。


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
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 peace
by アートリサーチャーさくらこ  

2016/11/08

インスタグラムビジネスプロフィールは、個人アカウントの人にこそオススメの機 能 が満載!


どうも、アートリサーチャーさくらこです。

先日、イラストレーターや個人ブランド運営者、バリスタ、フォトグラファーの友人たちと飲みながら、「インスタグラムでの個人ビジネスの可能性」を語っていました。



私は10月からインスタグラムをビジネスアプロフィールに変更していて(便利やなぁ~)と思っていたのですが、思いのほか利便性をみんな知らなかったので、これはお伝えしないともったいない!!

今日は、個人アカウントでインスタグラムのフォロワー増やしたいなぁとか、ビジネスに繋げたい方にはオススメの記事です。


オススメその1:自分のフォロワーの年齢層・男女比率が分かる




自分のインスタグラムは、どの年齢層が多いのか、男女比率も分ります。

私の場合、同年代が圧倒的に多いですがインスタはもともと20代が多いSNSです。
そう思うと、インスタ世代ではない40代以上の方=流行感度が高い方にもフォローされているのは、とても嬉しいなと思いました。

あと、反応がいい投稿も一目でわかります。


オススメその2:ビジネスプロフィール変更は無料で出来る

解析系のアプリはもともとビジネス向けなので、有料のものが多いのですが本家のビジネスプロフィール変更は無料で出来ます。


番外編:オススメ解析アプリ:誰がフォローを外したのか分かるアプリ

相互フォローのはずが、いつの間にか外されていた時のショック。


「外された…」という事実に対するショックは消えないんですけど(笑)

私はビジネスプロフィールの解析機能と、この無料アプリ「フォロワー+」

で素人ながらインスタについて研究中です!



みなさんのオススメ解析系アプリあれば、ぜひ教えてください!


ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
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 peace
by アートリサーチャーさくらこ  



2016/11/06

文化服装学院 文化祭の感想



どうも、アートリサーチャーさくらこです。

10/3の文化の日、初めて文化服装学院の文化祭に行って来ました。

ファッションを仕事にするとは、どういう覚悟がいるのか
その一端が見えた気がしましたので、素人ながら感想をまとめます。


マンモス校文化服装学院 


まず始めに、文化服装学院の規模の大きさに驚きました。

館もたくさんあり、(ここで学んでいる学生が日本のファッション業界を支えていくんだな)としみじみ思った程です。

しかしそれと同時に、何人の人がそのまま熱意を持ち続けて学び、希望の就職先に着くのだろうかと感じました。

これだけ人が多いと、これからみんなでファッション業界を盛り上げるんだ!と熱い気持ちになれます。

同時に、生き残らなきゃと恐怖感を感じるかも知れません。

それでもやっぱり、ファッション業界で生きたい。
文化服装学院は、そういう人の為の場所です。


学習発表会ノリで楽しめるⅠ部(昼間部)ショー

それぞれのメゾンが順番に発表するI部ショーは、まさに文化祭だなぁと思いました。

保護者が多いのもその表れですよね。
学芸会で子どもの出番にカメラを構える!的な。

だからでしょうか。
ショーを通して感じたのは、部外者の私たちに向けたショーというよりも、今まで学ばせてくれてありがとう!と家族に感謝を伝える場のような印象を受けました。

なので、どのメゾンを見てもハッピーな気持ちになれる、ほっこり系ショー。

数グループのうち、ギャルソン、ジュンヤ、マックィーンが好きなんだなって感じるグループがありまして。

ルック見たらすぐそれが分かって、それがパクりだと批判的な気持ちになるのではなく、大先生達に憧れてるんだなっと微笑ましい気持ちになりました。

また、そういうデザイナーの人の気持ちは、ショー演出にも反映されていて、他のチームとは全く空気感が違いました。

要するに、I部のショーは各学年が順番に発表するハッピーな学習発表会って感じかな。

好きなルックのデザイナーが誰なのか分からなかったので、残念だったな。



100体を超えるルックを何1つ落とさず1つのストーリーとして完成させたII部(夜間部)ショー


I部ショーの4分の1?程のこじんまりとしたショー会場に入った途端、もうそこは学習発表会ではなく、オトナ達のオトナ達へ向けたショーだと感じました。


「みんなのさんすう」というショーコンセプトは少々子どもっぽさを感じたのですが、今から見せられるショーはそんな物では無いなという期待感です。


コンセプト画とチーム名しか無かったI部パンフレットとは違い、配布されたII部パンフレットには、100体を超えるルックが全て載っていました。

(ショー開始前にコレだけ服見せて、どうやってショーとして魅せるんだろう)とデザイナーの名前が書かれているのを見て、この人チェックしておこう!とワクワク。


ショーが始まってからは、狭い部屋に響く音楽と、ビートに合わせて重く重くウォーキングするモデルに瞬殺され、圧倒的ショーとしてのレベルに感動しました。

1ルック1ルック全てテイストが違うけれども、「みんなのさんすう」というコンセプトからはズレていない。

ブランドのショーだとあり得ないけれど、学生だからこそできるショー。

要するに、ファッション業界を目指し学ぶキラキラしたオトナの学生達の最高の遊びです。


ファッション業界で仕事をする覚悟

18時までビッシリ学内いて、展示品なども見て回って、私自身は業界の中でファッションを生み出す側ではなく消費者として楽しみたい人間なんだなぁ、と改めて確認しました。


展示されている学生の作品はどれも素晴らしく圧倒されます。

服でご飯を食べていこうと思う人の本気度を見せられて、ある意味自分がファッションに関してブログを書くことが恥ずかしく感じるほどです。

ここでもう一度、この記事を読みたいと思います。

「ファッションオタク」なのか「服オタク」なのか、見極めた方がいい。というはなし



さいごに

学生が運営を行うショップ、リテント という企画でショップを構えたネオストリートの東京の顔 しょしぽよ。



しょしぽよ目当てで店に行った私は、しょしぽよの自己プロデュース力を見て、潜在的なビジネスマンだなと思いました。

コンセプトやメゾンで売り出すより、人としてのキャラ売りしてファンを獲得した方が時代のスピードに置いていかれないのかな?と思います。

その後も生き残れるかどうかは、ビジネスの話になってしまうのでまたの機会に。

どんな企画も、そこに費やした時間や経験が価値であると感じます。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
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 peace
by アートリサーチャーさくらこ