村上隆53歳。世界で認められ、日本で避難された日本人現代アーティスト。
海外で活躍したいなら、覚悟を持って村上隆に習え。
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”Reborn” |
どうも、アートリサーチャーさくらこです。
いよいよタイトルシリーズの結びとなる記事になります。正直、今回のブログはアツい。
どういう人に読んで欲しいかというと…
・ ファッションや芸術をビジネスにして生きていきたい人
・ 村上隆展に行こうと思っている人・行った人
・ なんか最近むしゃくしゃしている人
村上隆先生だいすき〜な人はもう十分村上隆を知っているだろうから、どうぞ他の記事をお読みください(読者数が伸び悩んだ前回の記事とか笑)
今回の記事では、村上隆の作品スゲー的なものではなく、村上隆は現代アーティストとして「どうあろうとしているのか」に触れたいと思う。
「作品・アート体験をとおして、自分の経験値やライフステージの幅を広げたい」by 村上隆
正直、1,600円の入場料であれだけの数の作品を見ることが出来て感動した。変な話、大衆に魅せる・広めるとはこういうことか!と一つの水準を提示された気分(生汗)
会場に入るなり、もうそこは常識を横に置いたスーパーフラットワールド。
迫力ある作品を前に圧倒されて、自分の意思で見て回るというよりも村上作品に誘導され自分もその世界の客として落とされないように必死になっていた。
エネルギー強すぎる!
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※立体オブジェ「宇宙の産声」 |
「ヴェルサイユ宮殿で展覧会を開催できる現役の日本人アーティストは、おそらく今後20年、否、半世紀は出てこないでしょう。」と、日本美学研究所でも言われている。
村上隆を知って12年目になるんですが(小五の時にルイ・ヴィトンとのコラボが発売されて、スマイリーのパクリだと思っていた)、村上氏を、尊敬する人なんや!すごい人やったんや!と気づいたのは2014年の2月だったのでほぼアンチ派でした。
あなたが村上隆と聞いて思い浮かべる作品はなんですか?
オークションにかけられ16億円で落札された × 見た目のインパクトがヤバい
ということで有名なこちらですね。
本当に品がないと思った。遊戯王のパクリだと思ったし、芸術って見る人の魂に触れるような癒しが最大のテーマだと思うんだけど、これは不快でしかなかったね。
それと、母乳で縄跳びしちゃう子のことか。
ということで有名なこちらですね。
本当に品がないと思った。遊戯王のパクリだと思ったし、芸術って見る人の魂に触れるような癒しが最大のテーマだと思うんだけど、これは不快でしかなかったね。
それと、母乳で縄跳びしちゃう子のことか。
これが高く評価される意味がわからなくて、ずっとアンチでした。
ところがどっこい!笑
父親に何回も進められていた「芸術起業論」をしぶしぶ読んでみたら、今までのイメージが180度転換しちゃったの。
まず、「アーティストマネジメント」という言葉・その仕事の働きの内容を知って雷に打たれました。人生かけて果たしたい願いのかけらを見つけてしまった衝撃。
それに加えて、村上氏の水墨画の達磨の素晴らしさに今までわたしは何も知らないのに嫌っていたんだと後悔しました。
それに加えて、村上氏の水墨画の達磨の素晴らしさに今までわたしは何も知らないのに嫌っていたんだと後悔しました。
村上氏の言葉通り、私のライフステージの幅が広がった瞬間ね。
「自分は社会との接点を、どこで持っているのかな?」 by 村上隆
村上隆は東京芸大出身。
何専攻だったと思う?あの激しい色使い、アニメーション的キャラクターたち。
何専攻だったと思う?あの激しい色使い、アニメーション的キャラクターたち。
それが、意外に「日本画」専攻なの!
村上氏はアニメーションの背景画を描きたいって思っていて、一番向いていそうなのが水墨画だったから選んだみたい。油絵とかわかんないって笑
村上氏の原点は、主役を引き立てる役割・場を作る役割の背景画だったんだ。
初めて村上氏の達磨を見た時、(この水墨画… 心に沁みてくるやん。)って初めて作品に心打たれた。
初めて村上氏の達磨を見た時、(この水墨画… 心に沁みてくるやん。)って初めて作品に心打たれた。
そういえば、展示されている多くの作品が、絵の土台になるキャンバス自体にエンボス加工がされてあった。それは、背景のように溶け込むように。
しかし、エネルギー溢れる村上青年は考えたのである。
「自分は社会での接点をどこで持っているのかな?漫画家だって、週刊誌に連載する。日本画に来るお客はじーさんとばーさんばっかりだ。もっと時代を変えていく若い人たちと、そういう人たちに向けてメッセージを送りたい。」
「客のニーズに応えるのか、自分の意思を優先するのか」
彼が世界に受け入れられたのは、世界に対して自分の意思を「伝わるカタチ」にしたからだ。
ある人は村上氏を「日本美の翻訳家」という。
カイカイキキという会社を経営している村上氏は、アーティストでありながら素晴らしいセールスマン・ビジネスマンなの。
ある人は村上氏を「日本美の翻訳家」という。
カイカイキキという会社を経営している村上氏は、アーティストでありながら素晴らしいセールスマン・ビジネスマンなの。
当たり前だと感じている文化を文字起こしすることも大変だったりするけれど、それを外国語にして伝えている。
“文化を翻訳するということ自体、並大抵のことではないからです。西洋のアートの文脈に、日本人という部外者が己のページを書き入れることは、非常に困難なことなのです。作品だけ造っても、誰も見てくれません。”
「自分の目の前にあるのはカオス。結果未詳の未来。」
いま、何かにむしゃくしゃしている人、この村上隆展に行って自分のむしゃくしゃしている原因は何か考えて言葉にしてみるといい。
ひとり相撲のイライラなのか、相手がいる人間が絡んだイライラなのか。
ひとり相撲のイライラなのか、相手がいる人間が絡んだイライラなのか。
なぜ自分はそのことに対して心が動いてしまったのだろう。何が許せないのだろう。
脳内に収めていたって、解決しない。
紙に書いてみよう。
今ここで、自分がその事態に「どうあろうとするのか」
ただ流されて、なんとなく解決した風にするのか。
アクションを起こして、未来にカタチをつけていくのか。
そのアクションの方法は、最善の方法なのか。
村上隆の中で、3.11 東日本大震災というカオスに対してのアクションが、今回の「五百羅漢図展」でしょう。
その方法も、妥協せずチームに叱咤しながらも本心でぶつかった結果が、私たちに与えられた感動なんかな。
やはり、芸術は魂を癒すもので、いつの時代も芸術家が絶えない理由はそのためだろう。
1990年代〜2010年代までを現代美術とするなら、間違いなくこの時代に呼び起こされた芸術家が村上隆。時代の呼びかけに耳を傾け、自分の使命を生きている芸術家。
音楽であり、絵であり、ファッションであり、政治であり、歴史に名を残せた人たちは、運が良かったからではない。
時代・社会の呼びかけ(カオス)に応えていたのだから、名が残ってしまったのは当たり前なのかもしれないね。
時代・社会の呼びかけ(カオス)に応えていたのだから、名が残ってしまったのは当たり前なのかもしれないね。
「(作品を作り続けるのは)自分が考えたもの以上のものができちゃった!っていう瞬間に立ち会うため」by 村上隆
ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
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I WILL CHANGE MYSELF.
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