2018/01/15

コレクションを定価で買う喜びと、ブランド古着を安く買う喜びの違いについて考えてみた





どうも、アートリサーチャーさくらこです。

表参道にあるトレーディングミュージアム コム・デ・ギャルソンにて
2018SSnoir Kei Ninomiyaのワンピースを買いました。
(エプロンの下のふわっとしてるワンピース)




普段、シーズンの服を定価で買うことがほぼ無い私ですが、
友人の結婚式があるという理由をつけてお買い上げ。

デザインが可愛いと思い試着した瞬間、自分に似合っていて更にテンションが上がる。

値段はしますが、これから先何年も着ることができるデザインなので、それは良し。


そして、その後 代官山にある古着店 鶯undergroundにて
MARNIのブーツを定価の80%OFFで買いました。



そもそも元値は知らず、ブーツのデザインや履き心地という
物の価値で選んだのですが、元値を知って更にテンションが上がる。

店主の野口さんが善良な価格を付けていて、買う楽しさを存分に楽しめるお店です。
野口さんを紹介させてもらった以前のお店の記事はこちら
さて、新品と古着を同じ日に購入し、両方とも「いい買い物した!」と思いつつも、
嬉しい理由や、買った後の幸福ポイントが微妙に違うことに気がつきました。

この違いを明確にしたら、何か今後のマーケティングやビジネスのヒントになりそうなので
ブログ書いてみたいと思います。


最新コレクションを買うのは、ブランドと自分の間にストーリーがあるから


コムデギャルソンのノワール ケイニノミヤは、
2012年に「2013SS」デビューしたラインです。

大好きなギャルソンの新たな歴史のスタートをこの目で見れた感動と
そもそものデザインやブランドコンセプトがとても好きで
私の中ではノワールは特別なブランドです。


というように、好きなブランドがある人はブランドと自分との間に
何かストーリーを持っていることが多いと思います。

そのストーリーの上に、今季はこれを買おう!と決める。
多少値段はしても、ストーリーがあるというだけで
買うときに財布の紐が緩みやすくなる。

高額であればあるほど、「ストーリーがある」ということが
消費者にとってはポイントになっているのだと実感しました。

結果:
ブランド最新コレクションを買うと、そのブランドと一緒に歩いていける感覚が嬉しい
値も張るが特別な買い物として服にストーリーが出来て、買った後も服を見て幸福になる


古着を買うのは、新しい出会いと新しい感覚を求めるから


あえて、「古着なのに新しい出会い」と言いたい理由(わけ)があります。

それは特に古着屋 undergroundに限るかもしれませんが
店主の野口さんのセンス、野口さんの審美眼でセレクトされた服である時点で
私にとっては馴染み深いブランドの服でも「新しさ」を感じることが多いからです。

例えば、今回購入したMARNIのブーツ
マルニといえば、イタリアブランドらしいカラーや模様使いが、
派手なのに品があって素敵なブランドです。
だけど、自分とはフィールドが違うブランドとして見ていました。

ですから、先ほどのノワールのようにストーリーなど皆無の状態で
ブーツそのもののデザイン・ディティールなどの好みで選びました。

でもこれって、本来的なファッションの楽しみ方であり
ファッションを楽しむ本質的なコツかもしれません。

結果:
古着屋での出会いは、デザインそのものの胸キュンポイントで選んで新しい出会いがある嬉しさ
シーズン物ではないヴィンテージでも「良いデザインは常に新しい」という再確認ができ幸福になる


選ばないといけないという負担、というか「選べる能力」問題

高額なものだから、ストーリーが必要なのでしょうか。
今、たった1杯のコーヒーを買うのにも私たちは100円〜500円と
多くの店から選ばなくてはいけません。

選ばなくてはいけない程、業界が成熟している分野では
ストーリー(付加価値)をより明確にしなくては埋もれてしまい選択肢から排除されます。

デジタル世代、ミレニアル世代と呼ばれる35歳以下の私たちは、
高度成長期やバブル世代の70代〜40代の大人たちよりも
選ぶ瞬間が多く、いかに自分好みのものに出会い、正しく選び
幸福感を感じられるかの判断の瞬発力と判断能力が鍛えられています。

だから、若者諸君。悪い大人たちはそこを踏まえて偽物を世にバラまくのです。
探す労力を怠けさせるために、コレクション終わりにすぐ偽物を作ります。

そのパクリ技術とスピード感は、すごいです(笑)

本物のハイブランドを値段で諦めて、チープなパクリブランドで
ペラペラのゴワゴワの服を、自覚があって買っている若者諸君。

あなたの周りにも、探せば必ず本物の宝は転がっています。


さいごに


そんな素敵な古着屋を知っているという全国のファッションラバーたち、
ぜひメッセージください。

このブログで全国の小さくても、本物の洋服を善人価格(ココ大切)で
販売している古着屋を紹介したいです。

ちなみに、私が山口県下関市に住んでいた頃に世話になった
リサイクル古着屋「world used market シーモール下関店」は閉店していました。

1991年のコムデギャルソンのコート(¥6,000)や、
ジュンヤさん時代のトリコのスカート(¥3,000)、
イッセイミヤケのプリーツとファーのケープ(¥2,500)、

リサイクル店ならではの破格の値段で買い、今でも大切に着ています。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。
このブログは、あなたの明日が今日よりも少し幸せになって頂くために書き続けます。

peace

By アートリサーチャーさくらこ

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