2016/01/11

オレの友達の友達は、大体友達「カネミツヒデユキ」スタイリストアシスタント「ファッションて楽しまないと、ただの作業着だと思います」業界の苦しさから得たこと聞いたら泣けてきた。オススメの雑誌・ブランド紹介もあります。

 

どうも、アートリサーチャーさくらこです。

最近、「ファッションを楽しむ」という感覚の幅は、一言では語れない…みんな違うんだと気づきました。
 「どんな服を着ていいか分からないから、とりあえずコレで良いか。」と思っている人もいるけど、私は自分でスタイリングする楽しさを発見できたので、納得するまで楽しみたいと思います。

 ということで、今回のオレ友シリーズはスタイリストさんです!

オレの友達の友達は、大体友達シリーズ

カネミツ ヒデユキ  スタイリスト アシスタント






(スタイリストかっこいい!!作品は、最後の方にもどーんと乗せてます)

原宿にあるセレクトのお店「fethers goffa x」の大下さんからバトンをまわしていただきました。大下さん、ありがとうございます!
参照: 「大下さん(fethers goffa x)」自分のファッションに自信のある人、そして無い人へ。「好きなブランドないんすよ。」と語る大下さんは、原宿で今最も粋な人。

 「みんな同じ」にモヤモヤしてました。でも、どうしたらいいか分かりませんでした。

 Q、お洒落にハマったのはいつですか?

がっちりお洒落や服に興味を持ち始めたのは高校の頃です!
ファッションに興味を持ったってゆうより、学ランを着るのが嫌だったんです。

中学の時は、何かといろんな事にモヤモヤしていて。
自分を出したいけど、どうやって人に伝える事が出来るのかわからなかった。

そんなモヤモヤの中に、「みんな同じ」ってことに疑問がありました。

やっぱり学ランは嫌だったので、私服で通える高校に進学したんです。そこで何着ていってもいいって事でファッションを意識するようになりました。

今考えたら高校の時とかは無茶苦茶な格好で、同級生にも完全にバカにされていましたが笑
でも毎日朝にその日の服を考えるのが楽しくて仕方なかったので未だに中3の時にその学校に進学した自分はナイス選択だったと思っています!


「この人いつ見ても同じだな」って思われない為に、変化し続けたいんです。

Q、自分の系統は何だと思いますか?

はっきり言って未だにちゃんと分からないんです。スタイリストを目指しているやつが何言ってんねんって感じですけど^^;
ただ僕の中で「自分がかっこいいと思うスタイリング」が変化していけたらいいなーって思います。

この人いつ見てもこんな感じだな〜とか思われたくないというか。
街行く人を見ていると、ストリートでかっこいい人、Bボーイでかっこいい人、スケーター、アメカジ、トラッド、モードとか。
いろんなジャンルで、がっちりハマってすげーかっこいい人っていっぱいいるじゃないですか?
そうゆう人のかっこいい部分だけ盗んでいきたいなって思ってます!笑



普段リサーチで渋谷・原宿は毎日のように自転車でウロウロしてるのですが、かなりキョロキョロしてると思います^ ^


自分のカッコいいと思った映画は、なんと衣装担当が同じ人だったって、凄くないですか?笑

Q、カネミツさんのファッションルーツを教えて下さい

昭和の邦画です。
浅野忠信さんや長瀬正敏さんとか松田龍平さんとか好きな俳優さんの映画をミーハー的に見まくっている時期がありました。



その中で、かっこいいなって映画を、なんでかっこいいねやろーと思って調べたら大体衣装の方が同じでした。
で、それから衣装に注目して映画を見るようになったんです。
それが北村道子さんだったんですよー。
なかでも双生児やアカルイミライ、DEAD END RUNなどは見た時はかっこよすぎて震えました。笑
未だにたまに借りてみてやっぱりやばいなーって思います!
DEAD END RUNの浅野忠信さんのボロボロのコートがかっこよすぎて、真似してわざとボロボロの服かったりしてました。今思うと、ただボロボロの服を着てるだけになってたかもしれないですが、当時の自分は頭ではなりきっていたんです。笑

外側に身につけるもので、内面が変わった。服ってすげーな。

 Q、なんで今の仕事をしていますか?


スタイリストってゆう仕事が夢になっていったのは、高校の時。
私服登校になってから、とにかく楽しかったんです!
親からも「高校生になってからあんたは明るくなった」って言われるくらいに毎日楽しくなったんです^ ^
その時に服ってすげーなって思ったんです。
ただ身につけるものが変わるだけで、自分の内面まで変わるんだって。

女の子だったらそれがメイクだったり、僕はそれがたまたま服だったので、自然と大人になったら服に関わる仕事をしたいなーっと。

北村道子さんの存在を知ったりもあって、なんとなくぼんやり自分はスタイリストになるんだな〜って思うようになりました。
実際どんな仕事かとか全く知らなかったんですけど、「スタイリスト」って仕事の名前かっこよくない⁉︎とかも思ってました^ ^笑
その時の気持ちのまま、今に至ります。

5年後、10年後は何をしていたいですか?

5年後はしっかり自分でスタイリストとして稼げるようになりたいですねー!
今はそれしかありません!10年後も同じです^ ^

買えないからこそ、発想とアイディアが生まれる

ちょっと話しそれるかもですけど、今僕はスタイリストのアシスタントをしてますが、スタイリストのアシスタントってほんっとに金がないんですよ^ ^笑
一応、修行期間なので仕方ないのですが。

最初はそれが本当に辛くて、貧しいと本当に心もすさむというか。人生で初めて、路上LIVEしているミュージシャンの方の歌聞いて泣いちゃうくらい心が弱っちゃいましたからね!笑
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でもある程度それも慣れてきて、だんだん「お金がない事がいい時もある」と思うようになったんです。やっぱり服も買えないし、毎日洋服を見ているのに自分では買えないモヤモヤとの戦いなんです。
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でも逆に、お金が無いなりに「どうしたら、今ある服でお洒落に見せたらいいんだろう」とか「安くても代わりになるものがあるんじゃないかな」とかお金がなくて買えないからこそ出てくるアイデアってあると思うんです。
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何でもいいんですけど、例えば…
着なくなったジャケットでも裏っ返せば違うジャケットになりますし、汚れちゃって着ないTシャツも染めれば別のTシャツにかわりますよね。

どこどこで見たあのかっこいいのに、自分の持ってるもので近づけるにはどうすればいいだろう?とか考える事自体が僕はすごく大切なことだと思うんです。
買ってしまえば手っ取り早いんですけど、買えないからこその発想とかアイデア、視点が出来ると思うんです。
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僕はスタイリストは一番かっこいい存在であるべきだと思っています。それがアシスタントであれ貧乏であれやっぱりほかの子に負けたくないし、「自分が一番かっこいい」と思ってないと出来ないと思っています。

その為には、持ってるものは限られますが、今ある中から うまく違うものに見せたいなーと日々思っています。

たまーにリサーチに行ったショップの方に「服いっぱいもってますね」とか「毎回雰囲気違いますね」とか言われた時は内心ガッツポーズです。笑

そんなお金や時間が無いなりに考えたアイデアなどが、数年後に自分のテクニックや力に変わっていれば万々歳です。

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その一着から、こだわりを感じる。今オススメのメンズブランド MAINU(マイヌ)

Q、最近買い物したものがあれば教えて下さい
MAINUのワイドパンツですかねー。
まだ先ですけど16ssのパンツとジャケットもオーダーしちゃっています。




all photo by MAINU official tumbler より16SS

ショップから独立されてご自身でブランドを始められたのですが、すごくお世話になった事をぬきにしても、かなりかっこよくていつも1シーズンに1アイテムはオーダーするようにしています。
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値段も安い訳ではないですし一見シンプルなアイテムでも、その一着にものすごいこだわりが詰まっていて、僕は最初に買って履いていたデニムは今はもうボロボロになってしまったくらいかなりの頻度で履いています!
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少し年齢高めの層の方が愛用している方は多いかもしれませんが僕はバリバリ若い子で着ていたらかなりかっこいいだろうなーと思います。そんなかなりお勧めのブランドですねー!

小休憩タイム

カネミツさん、ありがとうございます!
お金が無いなりに〜のくだりは、昔を思い出して、なぜか泣けました笑

さて、ここからはスタイリストならではの質問を投げます!

今買うべき、知的好奇心をくすぐる雑誌をおしえてください

オススメはMASSES magazineという洋誌です。

単純にかっこいいです。
あと、かっこいいかっこ悪いぬきにして変なスタイリングも多いので楽しいですよー^ ^











「流行」と「自分らしさ」は、何 対 何で取り入れたらいいですか?

本当に正直に、自分の本音では「流行なんて頭の中に無くてよくない⁉︎」て思いますが、その人の職業や状況でかなり変わってくるんじゃないでしょうか。
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ファッションでご飯を食べる人は流行の方が大きい%しめているべきなのかなーとは思うのですが、そうでなければ流行なんて考える必要ない、0%でいいんじゃないですかねー。
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特に10代20代とか若い人は、流行なんて考える必要ないんじゃないかなって。
 とにかく自分がかっこいいと思えるファッションを楽しんでりゃそれで100点じゃないですかね!
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何がどうであれ、やっぱりファッションて楽しんでなんぼやと思いますし、楽しまないとファッションではなくただの作業着だと思います。
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スタイリストに関しては、流行を常に意識していないと出来ないのですが、どうも僕は自分らしさの方が大事な気がして、その点向いてないのかもしれないですねー 笑
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昔は特に、有名な誰々がドラマで着ていたとかで激売れしたりとか、常にアイコンになる人がいました。
業界的にはそうゆうのがあった方がやっぱり売れていいと思うんですけど、僕はやっぱりそうゆう一時的で爆発的な流行が起こりにくい今だからこそ、自分らしさを大切にするのは大事な事かなとは思います。

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 日常的に落とし込むスタイリングと、夢を持たせるような芸術的スタイリング。カネミツさんは、どちら派ですか?

僕は夢を持たせるようなスタイリングの方が好きです。
日常に落とし込める自然なスタイリングも素敵なのですが、どうも自分は少し大味の方が好きとゆうか、悪くいえば苦手です。
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ファッションへの入り口が映画衣装なのも、理由かもしれません。
テストシュートでスタイリングする時に関しては、日常は一切意識していないです。自然なスタイリングは僕じゃない他に抜群に上手い人は山程いると思いますので^ ^

ただこれからは、どちらも出来ないといけないとは思っています^ ^
スタイリングも様々十人十色であると思いますが、毎回違うけどなんかあの人っぽいなーって思ってもらえるスタイリストに憧れていますしそうなりたいですね!






 

さいごに

はい!カネミツさん、アツいインタビューありがとうございました。
これからのカネミツさんの活躍が楽しみですよね。
インスタグラム DMも、こちらから!

総じて言えることは、「ファッションは人の人生背景をも映し出すことができる」ってことでしょうか。

この記事を通して、あなたの「ファッションを楽しむ感覚の幅」が少しでも広がっていれば幸いです。

ここまで読んでくれたあなた、ありがとう。

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I WILL CHANGE MYSELF.
DTTA アートリサーチャーさくらこ

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